「熱帯ウコン」には高濃度のクルクミノイドと豊富な精油成分やミネラルが含有されています。

 

ターメリック(熱帯ウコン)には3つの主要な成分が含有されており、

クルクミン、demetoxy-クルクミンおよびbisdemetoxy-クルクミンで、

総称してクルクミノイドといわれています。


◇ クルクミン

◇ デメトキシクルクミン(demetoxy-クルクミン)
◇ ビスデメトキシクルクミン(bisdemetoxy-クルクミン)

この3つのどれもが、抗酸化物質である赤色~黄色(クルクミノイドの含有量によって異なる)

色素が根や根茎に存在します。

 

化学的に言えば、クルクミノイドはフェノールと言われる化合物の中に分類されます。

 

熱帯ウコンの中で見つかっている3種類のフェノールの中では、

ビスデメトキシクルクミン(bisdemetoxy-クルクミン)が最高の抗酸化性を持つとされ、

ついで、デメトキシクルクミン(demetoxy-クルクミン)が最後にクルクミンとなっています。

 

含有量としてはクルクミンが一番多く含まれ、

抗酸化作用が最も強いとされるビスデメキシクルクミンが

少ないというふうに、個体差はありますが、逆のバランスになっています。

 

クルクミノイドの抗酸化作用の他に抗炎症作用、抗アミロイド作用など、

さらには抗腫瘍作用ガン・AIDS に対する有用性が世界中の研究機関で取り上げられており、

中でもアメリカにおいて豊富なエビデンス(医療機関における臨床検証)がなされています。

 

また、ターメリック(熱帯ウコン)には、クルクミノイド以外にも、

抗酸化性を持つ水溶性ペプチドを持っています。

 

これはターメリンと名付けられ、熱に安定した環状ではない

40のアミノ酸残基をもっていて、ほんの僅かしか存在していませんが、

クルクミンより強力な抗酸化剤であることが分かっています。

 

この他にもα-クルクメン、ターメロン、シオネール、クルクモール、パラーメチトル、

β-エレメン、カンファーなどの1000種以上の精油成分があるとされていますが、

働きが明らかにされているのはごく一部です。

 

α-クルクメン 実験段階で抗がん作用の強い活性が認められている他、

コレステロールを溶解させる作用、高脂血症予防、

胆道結石、高血症、動脈硬化等の予防及び改善に

効果的であることが認められている。
   
ターメロン 胆汁分泌の促進作用、殺菌・抗菌作用、

抗炎症作用、鮮魚などに含まれる寄生虫の

成長及び繁殖抑制作用がある。
   
シオネール 胃液に含まれるペプシンという消化酵素の

働きを助ける健胃作用があり、

殺菌・抗菌作用や利胆作用にも優れた効果を持つ。
   
クルクモール 抗ガン作用の強い活性が実験段階だが認められている。

中国では子宮頸ガンの治療で成果をあげている。
   
パラーメチトル 胆汁を排出促進させ、肝機能を強化させる。
   
β-エレメン 実験段階にて腫瘍の増殖抑制効果が認められている。
   
カンファー 心臓機能を高める作用、健胃作用、殺菌・防腐作用に優れている。

 

アメリカ、植物化学品メーカーである研究データーによれば、

それぞれのクルクミノイドは抗酸化性を示すが、

自然にあるクルクミノイドの複合体のほうが、

より抗酸化性に優れていることを示している。

 

このことにより「自然にあるクルクミノイド及び精油成分の

複合体のほうが抗酸化性に優れている。」と記述されています。

 

こういった観点からも、一部の成分を抽出し、強調した医薬品や

サプリメントとしてではなく、高濃度のクルクミノイドや豊富な精油成分、

ミネラルを含有した天然物を摂取することは、合理性と副作用の危惧を回避して

安全と安心、且つ継続的に摂取することに重要な価値と意味を持っています。

参考資料:「ターメリックと、クルクミノイドによる治療、その驚異的抗酸化効果と防護効果」
著者:Muhamemd Majaeed博士 ・ Vladimir Bamaev博士