出典:
PubMed 米国国立医学図書館 国立衛生研究所
所属:インペリアルカレッジ、ロンドン、英国

 

概要

炎症性肺疾患における炎症性遺伝子の発現の増加は、

コアヒストンのアセチル化によって調節されますが、

ヒストンデアセチラーゼ-2(HDAC2)

炎症性遺伝子の発現を抑制します。

 

コルチコステロイドは、ヒストンアセチルトランスフェラーゼを

阻害することにより、特にヒストンデアセチラーゼ-2(HDAC2)

核因子-カッパB活性化炎症性遺伝子複合体に動員することにより、

喘息の炎症性遺伝子を抑制します。

 

これには、アセチル化された糖質コルチコイド受容体の

脱アセチル化が含まれます。

 

COPD、重度の喘息、および喫煙する喘息患者では、

HDAC2が減少するため、コルチコステロイド

炎症を抑制するのを防ぎます。

 

HDAC2の減少は、肺の酸化およびニトロ化ストレス

増加に続発するようです。

 

したがって、一酸化窒素合成の抗酸化剤および阻害剤は、

COPDのコルチコステロイド感受性を回復させる可能性があります。

 

しかし、これは、HDAC活性化因子として作用する低濃度のテオフィリンと

クルクミン(ターメリック活性成分)によっても達成できます。

 

これらは、HDAC2の不活性化に関与する酸化剤で活性化される

ホスホイノシチド-3-キナーゼ-デルタの直接阻害剤です。

 

将来的には、選択的PI3Kdelta阻害剤および

HDAC2のより直接的な活性化因子を使用して、

COPD、重度の喘息、喫煙者の喘息など、

肺のコルチコステロイド耐性炎症性疾患を治療する可能性があります。